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秋の澄んだ空気に漂う
あの、柔らかな鼻の頭に残る香り
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金木犀の木をみると
ちいさな蕾たちが連なっています
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金木犀の咲く時期はよく
雨が降る
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そしてあれよあれよと散っていく
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繊細で美しくて健気で大好きな植物です
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ちいさな粒たちは
みるみるうちに膨らみ
そのひとつひとつの
蕾の中に詰まっている香りを放つ
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今朝は雨降りなのもあり
蜂たちも
金木犀の木の下で
彼女たちの開花を待っていました
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わたしは、側でそぉっと蕾たちを摘ませていただき
蜂蜜に漬け込むのでした
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年に一度のおたのしみです
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